prose-鉛

2014年5月12日 エッセイ
 気圧のきまぐれで灰色になったり黒く重い鉛になったりした雲塊で覆う空は、昼間なのに夕暮れの憂鬱をもたらす。
 雨はさりげなくしつこく道路をたたき、弾き飛沫を撒いて車が走る。
 巨木の祠に、疼く膝をかかえ丸くなって狩猟の時間をまつ小鳥のような気分だ。

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