prose-懐古のメロディ
2014年7月3日 エッセイ サーカスの歌といえば二つのメロディがしびれるような放電はなち想いだされる。遠い過去、それこそ忘れ去られ、地下に埋めこまれていた箱が突如パカッと開いて頭をかみにきた怪のようなものだが、なにかもの哀しき旋律でかなでる「美しき天然」は澄みきった空になじみ、古賀政男の「サーカスの歌」は毛穴がもぞもぞ開くほどの懐古をしいられる。空中ブランコ、オートバイの曲乗り、道化者、象の芸に驚愕感嘆、黄ばんだ写真より鮮やかな色彩でよみがえる。
今、岡山で木下サーカスが開演中、孫二人が親に手をひかれ生まれて初めて見に行ったそうで、最初から最後まで口をあんぐりし驚嘆感動した面持ちだったとか。
さぞかし、生涯の記憶として玉手箱に収まることだろう。
今、岡山で木下サーカスが開演中、孫二人が親に手をひかれ生まれて初めて見に行ったそうで、最初から最後まで口をあんぐりし驚嘆感動した面持ちだったとか。
さぞかし、生涯の記憶として玉手箱に収まることだろう。
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