prose-静寂のなかで
2014年7月28日 エッセイ 横山のブッポウソウは23日に最後のヒナが巣立ったとのビラがお堂に貼られていた。田んぼの電柱にあった巣箱は撤去されていた。狙撃手のように撮影していたカメラの放列は霧散して人ひとりもいず駐車の影もなく、濃くなった緑の枝がさわさわ鳴って山あいを埋めていた。
野焼きの煙がたゆたうほどに狭隘の天にのぼり、声なく叫びなくタイヤの悲鳴もなく、自然に埋没してふやけた脳を存分に癒してきた。
野焼きの煙がたゆたうほどに狭隘の天にのぼり、声なく叫びなくタイヤの悲鳴もなく、自然に埋没してふやけた脳を存分に癒してきた。
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